Small twist

有名な理論から経験則まで、プレゼンを良くする「一手間(Small Twist)」を集めていきましょう。中の人は医療従事者(多忙)。Twitter id: presen_tan。 ※結構な割合で、自分の趣味のことを記事に混ぜています。

画像優位性効果

ひとことで言えば、文字よりも画像のほうが印象に残るという考え方です。

画像優位性効果とは

一枚の絵は一千語に匹敵する(A picture is worth a thousand words)

アメリカの諺

百聞は一見に如かず

日本の諺(由来は『漢書』趙充国伝)

ビジュアルの持つパワーを言い表した格言は挙げればキリがありませんが、心理学の世界でもこの現象には画像優位性効果(Picture Superiority Effect;PSEという名前がつけられていて、そのメカニズムについて色々と研究がされているみたいです。
いくつか文献を流し読みしてみましたが、私には専門外過ぎて、まったくついていけませんでした・・・入門書があれば是非教えていただきたいところです(とりあえず、感覚-意味モデル二重符号化理論項目内精緻化などが古典的な理論として知られているというところまでは分かりました)

 

割りと有名な実験

画像優位性効果の有効性を知るうえで欠かせないのが、『ブレイン・ルール』の著者 ジョン・メディナの研究だと思います。

ワシントン大学の医学部の分子生物学者、ジョン・メディナは、文字と言葉によるプレゼンテーションは、絵と比べて、ある種の情報を維持する効率が単に悪いのではなく、ものすごく悪いのだと言う。情報を話して聞かせただけだと、72時間後、人はその10%しか記憶していない。これに絵を加えると、65%が記憶に残る。
絵が文字より効果が高いのは、脳は小さな絵の集まりとして単語を見るからだとメディナは言う。

Carmine Gallo (2009). The Presentation Secrets of Steve Jobs: How to Be Insanely Great in Front of Any Audience. McGraw-Hill Education.(カーマイン・ガロ 井口耕二(訳)(2010).スティーブ・ジョブス 脅威のプレゼン 日経BP p.181.)

 

また、耳学問ですのでevidence levelは不明ですが、文章と画像を比べると画像のほうが6万倍早く脳内で処理できるという話もあります。

例えば、"cylinder"という単語について説明する場合、

a shape, object, or container with circular ends and long straight sides.

http://www.ldoceonline.com/dictionary/cylinder

と文章で説明するよりも

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と画像を見せた方が、素早く認識・イメージできることがわかります(ちなみに、Cylinder=円柱)。

ツンデレが何たるかを知ってもらうためには、延々と言葉で説明するより、実物を見てもらったほうが分かりやすいですよね!あややかわいいですよね!

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アニメ『きんいろモザイク』より

 

有名なプレゼンターは皆・・・

TEDにuploadされているプレゼンテーションの多くが、美しい写真や図を多用し、視覚に訴えようとしていることがわかります。

www.ted.com

なかなか適切なものを選ぶのは難しいと思いますが、ぜひ、適切な「画像」を探す努力をしてほしいなと思います。目指すは「脱・文字だらけの伝わらないスライド」です。

最終更新日:2016/10/17